生産技術科2年の村松郁弥さんが現在「3Dプリンターの改良と地域貢献」というテーマで卒業研究を取組んでいます。
この卒業研究では、最初に3Dプリンターの理解を深めるため、安価なキットとして市販されている3Dプリンターを組立てて、複数の造形を行います。その造形の結果からさらに3Dプリンターを良いものに改良します。(この改良ではNC工作機械を使って部品製作を行っていきます。)
この最初の段階で、多くの造形を行うのですが、造形物は地域に貢献できるようなものを検討し3Dケロ平を選定しました。
3D化したケロ平は2つのイラストを元に2種制作し、それぞれの造形を行いました。
おなじみの扇子を持っているポーズの造形は5個
ペンを手と口の間に挟んでペン立てとして利用できる造形は50個
これらの造形物を12月19日(水)に平泉町に寄贈しました。寄贈した50個のケロ平は受付のペン置きなどとして利用され、5個のケロ平はイベントなどで展示する予定のこと。
平泉町の青木幸保町長をはじめ、大変喜んでいただきました。写真左 村松さん 写真右 青木町長
今後は3Dプリンターの改良して、その性能評価を行い、卒業研究を進めていく予定です。
12月13日(木)から14日(金)に「いわてEVミニアカデミー」が建築設備科の実習室で実施されました。EVエンジニア育成用教材PIUS(写真参照)を用いた実習に1年生6名が参加しました。
開校式の様子
「いわてEVミニアカデミー」は次世代モビリティ人材育成のための講座で、本校と一関高専が連携して開催しました。1日目は5Sの座学、PIUS分解、2日目はPIUS組立て、試乗です。
分解している様子
分解・組み立てには、チームワーク、工夫も必要でしたが、順調に進みました。
組み立て終了後に、試乗を行いました。達成感に浸りながら、爽快に走行できましたが、スピード感があり風が冷たく身にしみました!
試走の様子
講師の先生におかれましては、親切丁寧なご指導ありがとうございました。
メカトロニクス技術科では、12月18日(火)に卒業研究中間発表会を行いました。今年度は「立体駐車場モデルの製作」や「CAEを用いた軽量高剛性ロードバイクの設計」、「小型船の設計及び模型の設計」などバラエティに富んだ16テーマです。
卒業研究の内容説明やこれまでの進捗状況、これからの予定等を発表しました。
職員からの鋭い質問にたじろぐ場面もありましたが、本番の卒業研究発表会では堂々とした発表をしてくれることでしょう。これからに期待です。
卒業研究発表会は矢巾キャンパス、水沢キャンパスともに平成31年2月18日(月)~20日(水)に開催の予定です。是非お越し下さい。
12月14日にメカトロニクス技術科1年生が、工場見学を行いました。
午前中の見学はアイシン東北株式会社を見学させていただきました。この工場では多品種の自動車部品を製造しており、電子部品から駆動部品などの製造工程を見ることができました。
また、生産工程においてムダを極限まで削っており、動力を使わずに作業者が楽に作業ができる工夫を見ることができました。
シイタケの栽培現場も見ることができました。
お昼はショッピングセンターパルでいただきました。
午後の見学はシチズン時計マニュファクチャリング東北北上工場を見学させていただきました。
こちらは言わずと知れた時計を作っている企業です。
真剣に見学している彼の腕にはなんと『CITIZEN』の文字が!説明していただいた方もとても喜んでいました。
シチズンの歴史を知ることができる場所です。シチズンという名前は現在、会社の名前になっていますが、最初の由来は・・・、ここは内緒にしておきます。
この工場では保育施設も保有しており、現在も社員の子どもを預かっていました。
最後にはとても薄い腕時計も紹介していただき、サンプル品ということでケースの中でしたが、技術力の高さを見ることができました。
突然ですが「富山」と聞いて何を連想しますか? ホタルイカも有名ですが、「富山の薬売り」を思い浮かべた人も多いのではないでしょうか。
そんな富山市で、「富山の〇〇をつつむ」をテーマとした、パッケージデザインのコンペティションが行われました。
これは江戸時代から続く配置薬業の発展がルーツにある富山のデザイン産業を通じて広く富山を周知することと、将来デザイナーを目指す人たちの技術力向上を図るため、県内外でデザインを学ぶ学生からアイデアあふれるパッケージデザイン作品を公募するもので、今回22回目となる「富山デザインフェア」の一環として行われたものです。
このコンペに、産業デザイン科2年のプロダクトコースとグラフィックコース合同の実習課題として取り組みました。
普段は3つの専攻コースに分かれて専門的な課題を行っているのですが、パッケージデザインは見た目だけではなく構造などもデザインすることから、2コース合同の課題となりました。
5作品応募したところ、 鈴木比奈子さん(プロダクト専攻)と工藤美也香さん(グラフィック専攻)の作品「富山のチューリップの香りをつつむ」が富山新聞社賞に選ばれました。
テーマは「富山の恋する乙女」。チューリップのつぼみをモチーフとし、店頭などで陳列した時に花畑を連想させるようにデザインしています。
また、乙女の恋の芽生えから花開くまでの様子をパッケージを開く時のモーションに組み込んで、リボンを解き開けることで恋する乙女のドキドキ感やときめきを表現しています。開けるまでに手間と時間がかかることをプラスの意味に転じたパッケージになりました。
チューリップのつぼみらしい形にするために、折り紙を折ったり紙を切り刻んだり、何度も試作を重ねました。またパッケージに使用した紙は思い通りの色にするためにインクなどで染めたものです。さらに5種類のネーミングやコピーなどもアイデアを出し合ってようやく形になったもの。
アイデアを形にするのが難しく大変な思いもしましたが、諦めずに手を加え続けたことで、今回の受賞となりました。
後日、賞状と副賞が届いたので、教室で表彰式を行いました。
最後の実習課題として、思い出に残る作品を作ることができたのではないでしょうか。
10月6日から7日に行われた「楽園祭2018」において地域支援の一環として募金活動を行いました。来場された皆様から善意と模擬店の売上げの一部を、「平成30年北海道胆振東部地震災害義援金」に寄付しました。
10月31日、楽園祭実行委員長の大石隼人さんと、実行委員の工藤智恵さんから楽園祭における募金活動と寄付の趣旨を説明し、矢巾町社会福祉協議会の佐藤由子事務局長に「災害復興に役に立ててください」と91,449円を贈呈しました。矢巾町社会福祉協議会を通じて北海道に寄付されます。
楽園祭に来場され、募金活動にご賛同いただいた方々の善意に感謝いたします。ありがとうございました。
岩手県立産業技術短期大学校のイベントや取組みについてご紹介します。