「産業デザイン科」カテゴリーアーカイブ

富山デザインフェア2018 「パッケージデザインコンペティション」で入賞しました!

突然ですが「富山」と聞いて何を連想しますか? ホタルイカも有名ですが、「富山の薬売り」を思い浮かべた人も多いのではないでしょうか。

そんな富山市で、「富山の〇〇をつつむ」をテーマとした、パッケージデザインのコンペティションが行われました。
これは江戸時代から続く配置薬業の発展がルーツにある富山のデザイン産業を通じて広く富山を周知することと、将来デザイナーを目指す人たちの技術力向上を図るため、県内外でデザインを学ぶ学生からアイデアあふれるパッケージデザイン作品を公募するもので、今回22回目となる「富山デザインフェア」の一環として行われたものです。

このコンペに、産業デザイン科2年のプロダクトコースとグラフィックコース合同の実習課題として取り組みました。
普段は3つの専攻コースに分かれて専門的な課題を行っているのですが、パッケージデザインは見た目だけではなく構造などもデザインすることから、2コース合同の課題となりました。
5作品応募したところ、 鈴木比奈子さん(プロダクト専攻)と工藤美也香さん(グラフィック専攻)の作品「富山のチューリップの香りをつつむ」が富山新聞社賞に選ばれました。

富山のチューリップの香りを包む
「富山のチューリップの香りを包む」
チューリップの香りの練り香水を、チューリップ風のパッケージで包みました。
個別のパッケージ
香りの名前はそれぞれのカラーの花言葉から連想される恋らしい言葉を使っています。恋のときめき、伝わりますか?

テーマは「富山の恋する乙女」。チューリップのつぼみをモチーフとし、店頭などで陳列した時に花畑を連想させるようにデザインしています。
また、乙女の恋の芽生えから花開くまでの様子をパッケージを開く時のモーションに組み込んで、リボンを解き開けることで恋する乙女のドキドキ感やときめきを表現しています。開けるまでに手間と時間がかかることをプラスの意味に転じたパッケージになりました。

チューリップのつぼみらしい形にするために、折り紙を折ったり紙を切り刻んだり、何度も試作を重ねました。またパッケージに使用した紙は思い通りの色にするためにインクなどで染めたものです。さらに5種類のネーミングやコピーなどもアイデアを出し合ってようやく形になったもの。
アイデアを形にするのが難しく大変な思いもしましたが、諦めずに手を加え続けたことで、今回の受賞となりました。

後日、賞状と副賞が届いたので、教室で表彰式を行いました。
最後の実習課題として、思い出に残る作品を作ることができたのではないでしょうか。

賞状と盾
賞状と盾をいただきました!

第56回技能五輪全国大会(おきなわ技能五輪アビリンピック2018)に参加しました

水沢キャンパス生産技術科・建築設備科、矢巾キャンパス産業デザイン科の学生5名が11月上旬に沖縄県において開催された「第56回技能五輪全国大会(おきなわ技能五輪アビリンピック2018)」に参加しました。

先日、家具職種の結果報告がブログにアップされたところですが、その内容を紹介します。

両キャンパス合わせて下記職種へ参加し、配管職種では見事3年連続の敢闘賞ダブル入賞となりました!

  • 配管職種…水沢キャンパス建築設備科より 佐々木航選手(敢闘賞)・馳田陸選手(敢闘賞)
  • 工場電気設備職種…水沢キャンパス生産技術科より 高橋璃来選手・三浦智紀選手
  • 家具職種…矢巾キャンパス産業デザイン科より 鈴木比奈子選手

この大会は国内の青年技能者の技能レベルを競うことにより、青年技能者に努力目標を与えるとともに、技能に身近に触れる機会を提供するなど、広く国民一般に対して、技能の重要性、必要性をアピールすることにより、技能尊重気運の醸成を図ることを目的として開催されているものです。今回は沖縄県を主会場として開催されました。

開会式では、沖縄県ならではの「シーサー」も!

開会式のシーサー
開会式のシーサー

選手はそれぞれ日頃の練習の成果を発揮し頑張りました。

配管職種 馳田選手
配管職種 馳田陸選手
配管職種 佐々木航選手
配管職種 佐々木航選手
工場電気設備 高橋璃来選手
工場電気設備職種 高橋璃来選手
工場電気設備 三浦智紀選手
工場電気設備職種 三浦智紀選手
家具職種 鈴木比奈子選手
家具職種 鈴木比奈子選手

岩手県選手団として、技能五輪全国大会へは計10職種26名が参加し、昨年に引き続いて「全国技能士会連合会会長賞」を受賞することが出来ました!

また、産技短の卒業生が下記のとおり活躍しました。併せて紹介します!

  • メカトロニクス職種…矢巾キャンパス情報技術科(H29、3月卒業)より石川礼仁選手・菊池健太選手・横田皓大選手(敢闘賞)が日産自動車㈱座間事業所から出場
  • メカトロニクス職種…矢巾キャンパスメカトロニクス技術科(H29、3月卒業)より五十嵐凌選手・矢巾キャンパスメカトロニクス技術科(H27、3月卒業)産業技術専攻科(H28、3月修了)より柳舘慎一郎選手がシチズン時計マニュファクチャリング㈱飯田松尾工場から出場
  • 配管職種…水沢キャンパス建築設備科(H29、3月卒業)より下村信人選手が岩手日化サービス㈱から出場
  • 建築大工職種…矢巾キャンパス建築科(H29、3月卒業)より村野敬太選手(敢闘賞)が㈱ジョイホームから出場
メカトロニクス職種 石川礼仁選手・菊池健太選手
メカトロニクス職種 石川礼仁選手・菊池健太選手
メカトロニクス職種 横田皓大選手(右)
メカトロニクス職種 横田皓大選手(右)
メカトロニクス職種 五十嵐凌選手・柳舘慎一郎選手
メカトロニクス職種 五十嵐凌選手・柳舘慎一郎選手
配管職種 下村信人選手
配管職種 下村信人選手
建築大工職種 村野敬太選手
建築大工職種 村野敬太選手

他にも岩手県選手団からは、「洋裁」・「時計修理」職種が金賞を受賞!「洋裁」・「洋菓子製造」職種が銀賞受賞!「洋裁」職種が銅賞受賞!「建築大工」・「西洋料理」・「洋菓子製造」・「時計修理」職種が敢闘賞受賞!と輝かしい成績を残し、産技短から出場した選手の良い刺激となりました。

岩手県選手団
岩手県選手団

来年は「あいち技能五輪アビリンピック2019-2020」が愛知県を主会場として開催されます。応援よろしくお願いします!

技能五輪アジア大会「グラフィックデザイン職種」に出場します!

本校サイトのトップページにも掲載いたしましたが、去る8月1・2日に石川県を会場に行われた「第13 回若年者ものづくり競技大会」グラフィックデザイン職種で金賞/厚生労働大臣賞を受賞し、第45回技能五輪国際大会の日本代表選手に決定した産業デザイン科2年の安保星奈さんが、11 月に開催される技能五輪アジア大会「グラフィックデザイン職種」に派遣されます。

技能五輪アジア大会は20の国・地域から派遣された青年技能者が技能を競うもので、今回初めてアラブ首長国連邦・アブダビで開催されます。
競技は11月27日~29日に行われ、前後には開会式、閉会式があります。若年者ものづくり競技大会の競技大会よりも難易度が高い課題が予想されるため、選手は毎日トレーニングを重ねています。

アブダビへの出発も目前!
前回の技能五輪国際大会の開催場所だった都市で様々な国の選手の技能に触れ、交流を持ち、この機会を充実したものにして欲しいと思います。

選手練習風景
10月中旬から、2〜6時間のトレーニングを毎日続けています。そろそろ頭もパンク状態…。

技能五輪全国大会の結果報告

第56回技能五輪全国大会は、11月2日(金)から5日(月)まで沖縄県を会場に開催されました。

11月16日(金)には、家具職種の岩手県代表選手として出場した産業デザイン科2年の鈴木比奈子さんが、千葉則茂校長に結果報告をしました。

鈴木さんからは、残念ながら入賞はできなかったが、大会に参加して同年代の選手たちから大いに刺激を受けた、この経験をこれからの家具製作に活かしていきたい、と報告がありました。

千葉校長からは、長い練習をとおして大会に参加してスキルアップできたと思う、競技会はスポーツの「規定演技」、ここで得たものは「自由演技」である企画・設計を含めたオリジナルな作品作りまで広がるはず、と今後の活躍に期待する言葉が送られました。

技能五輪全国大会の壮行式を開催しました

青年技能者の技能レベルの日本一を競う技能競技大会である「第56回技能五輪全国大会」が、11月2日(金)から5日(月)にかけて、沖縄県を会場として開催されます。

この大会の「家具職種」に、産業デザイン科2年の鈴木比奈子さんが、岩手県代表選手として参加します。

10月26日(金)には、矢巾キャンパスで壮行式が行われ、全校の学生が集まる中、校長の激励と、鈴木選手の決意表明がありました。

放課後毎日遅くまで練習した成果を発揮できるよう、がんばってください!

大会に臨む決意を述べる鈴木選手
産業デザイン科高橋上席講師、鈴木選手、千葉校長

 

Honda エコマイレッジチャレンジ 2018 全国大会 参加報告

前回のブログで「さぁ、今年はどんなドラマが待っているのでしょう!」と書きましたが、これ書くとホントにドラマがあるのでこれからは書かないことにします…。

出発2日前の9月26日に最後のテスト走行をしていた時のことです。ちょうど副校長が通りかかり「おっ、走ってるね。週末の大会がんばって!」と激励をいただいた数分後のことです。「バキッ、カラカラ」と音がしたかと思うと前に進まなくなりました。駆動周りを調べてみると、駆動輪に自転車の内装変速ギヤを使っていますが、そのハブ内の噛み合う山の部分と内装ギヤの爪が摩耗していたり欠けている部分が見つかりました。これが原因で空回りしていたのです。幸い予備部品があったので出発前日に交換することができました。今思えば本番ではなく、この時に壊れたのはラッキーでした。

それではダイジェストで報告したいと思います。

9月29日車検・練習走行日

今年は部員全員チームつなぎを着用して臨みます。

なんと!台風の影響で練習走行が決勝に。つまり一発勝負ということです。

車検に向けて準備中!

これから車検に向かいます。

車検が始まりました「ここタイラップで止めておいてね」

ドキドキのブレーキ検査も一発合格

いよいよ走行です。ドライバーがマシンに乗り込みます。

待機エリアでスタートを待ちます。

順調に走行!・・・・と思いきや、ペースがだんだん落ちてきて1分以上の遅れが生じてきました。それでもチーム員がタイムと走行の指示を頻繁にドライバーに送りました。

チーム員とドライバーの努力によりなんとか規定時間内にゴールすることができました。

無事ゴール。ほっとし皆でピットに向かいます。

大学・短大・専門学校部門74台中28位。記録282.659km/ℓ。完走33台、リタイヤ41台という厳しいレースでした。ペースが上がらなかった理由はブレーキの引きずりが生じていたためでした。

最後は、応援に来ていただいた盛岡藩カブの皆さんと一緒に記念撮影しました。

今回の大会参加は、練習走行無しの決勝走行ということで、信頼性のある車両を確実に走行させられるチーム力がいかに大事であるかということを実感することができました。学生にとってはとても有益な経験でした。この経験を今後に活かして欲しいと思います。

ご支援いただきました岩手県ホンダカーズ様、応援・サポートに来ていただいた盛岡藩カブの皆様、本校教育研究振興会・後援会・同窓会の皆様どうもありがとうございました。

Honda エコマイレッジチャレンジ2018全国大会に参戦します!

エコラン部は、来る929日~30日に栃木県にあるサーキット「ツインリンクもてぎ」で行われる「本田宗一郎杯 Honda エコ マイレッジ チャレンジ 2018 38回 全国大会」に参戦します。今のところ試走を行ったり順調に準備を進めています。

924日の岩手日報にはエコラン部の様子を掲載していただきました。

また、925日には、毎年エコラン車両の展示等で御協力いただいている岩手県ホンダカーズ様から陣中見舞いをいただきました。

一層気合が入ります。

昨年はラスト1周というところでパンクでリタイヤし悔しい思いをしたので、タイヤを全て新品に交換しました。

尚、今年も盛岡藩カブの皆さんが応援・サポートに来ていただけるとのことで心強いです!

さぁ、今年はどんなドラマが待っているのでしょう!

 

産業デザイン科の授業(実習編・その2)

前回は産業デザイン科の2年生の授業風景をお伝えしましたが、今回は1年生の実習の様子をお届けします。

産業デザイン科では、1年生は前期にデッサンや色彩実習などでデザインの表現における基本的な技能を学び、後期にはコースに分かれて一定期間内で一つの製品をデザインし、形にしていきます。

この日のデッサンの授業の課題は素材の違いを描き分けること。学生は悪戦苦闘しながら鉛筆を動かしていました。

1年:デッサン
違う材質のモチーフの形、素材感などを描き分けます。モチーフは自分たちで選びました。
1年:デッサン
ガラス瓶、木材、紙など。なかなか難しそう!

デッサンというと絵を上手に(写実的に)描く技術を身につけるものという印象があるかもしれませんが、デザインにおけるデッサンは観察眼を養い、ものの形や質感を捉えることに重点を置いています。
モチーフの形はもちろん、光源の位置や光の量、陰影の様子など、目で見て理解したものを紙に描き写していきます。特に光と影の関係が理解できていないと、そこにはない不思議なものになってしまいます。

デザイナーは絵が上手くなければいけないということはありませんし、自分で絵を描く機会は実はそれほどありません(アイデアスケッチはたくさんします!)。
それよりも、日々の生活の中から小さいことに気づきアイデアに結びつける「観察眼」と「論理的な考え」、そして何よりも「誰かのために考えたい」という気持ちが必要です。

10月から、1年生の実習はプロダクト(工業製品・木工等)・グラフィック(印刷系)・WEBの3つのコースに分かれたより専門的なものになりますが、どのコースに進んでも1年前期で身につけた基礎が土台となっていきます。
この2年間で「デザイン的視点」を鍛え、より高い技能を身につけていきましょう!

「Honda Smile Mission」の取材を受けました!

TOKYO FMより、若年者ものづくり競技大会 グラフィックデザイン職種金賞の安保さんへの取材依頼がありました。
取材した内容は月~金曜の朝8時10分~17分に全国36局ネットで放送している「Honda Smile Mission」で放送されるとのこと。
他の教員に話したところ「出勤の時に聴いてる!」「以前聴いていた!」という声が多数。有名な番組なんですね(筆者はAM派なもので…)。
放送開始から10年目、一年で47都道府県を巡っていて、この度岩手県内を取材中とのことでした。

そして、取材依頼のあった数日後の放課後に「Honda Smile Mission」のレポーター・ルーシーさん、カメラマン、ディレクター、たらこくちびるのHonda FIT Hybridの「プチェコ」がやってきました!

プチェコと記念撮影
プチェコと記念撮影。右がレポーターのルーシーさん。2人でプチェコの顔真似をしています。

番組ブログ用に写真を撮影しながら、安保さんへのインタビューが始まりました。ルーシーさんの軽妙な話術で、若年者ものづくり競技大会の課題について、なぜデザインを勉強しているのか? これからの目標など、笑顔で答えることができたようです。

取材の様子を見学した学生からは、ルーシーさんに対して「見たものを言葉だけで伝える技術がすごい」「話を聞き出す話術がすごい」「よく通る素敵な声!」との感想があがっていました。取材される側でしたが、プロの技にも触れることのできた時間でした。
一方、車好きの教員たちはプチェコに対して興味津々だったようです(たらこくちびるは柔らかかったです)。

インタビュー01
ルーシーさんの話術で、インタビューが和やかに進みます。
インタビュー02
学校の実習課題(WEBサイト)のソースを見せる安保さん。ルーシーさん、リアクションも素晴らしい!

このインタビューの内容は、ぜひ番組で聴いてくださいね!
FM岩手で、9月10日(月)8時10分~17分にON AIRです。リアルタイムで聴けない方は、radikoのタイムフリーでどうぞ。
そして、番組のブログにも取材の様子がアップされるので、そちらも併せてご覧ください。

最後に「Honda Smile Mission」の取材クルーの皆様、遠くまでありがとうございました! これからも笑顔があふれる番組を楽しみにしています!
(取材を受けてから、筆者はこの時間はFMを聴くようになりました)

インタビュー03
安保さん、ちゃんと答えられてるかな? 心配する級友たちに見守られて、インタビューは無事終了!