「生産技術科」カテゴリーアーカイブ

卒業研究で製作した3Dケロ平を寄贈しました

生産技術科2年の村松郁弥さんが現在「3Dプリンターの改良と地域貢献」というテーマで卒業研究を取組んでいます。

この卒業研究では、最初に3Dプリンターの理解を深めるため、安価なキットとして市販されている3Dプリンターを組立てて、複数の造形を行います。その造形の結果からさらに3Dプリンターを良いものに改良します。(この改良ではNC工作機械を使って部品製作を行っていきます。)

この最初の段階で、多くの造形を行うのですが、造形物は地域に貢献できるようなものを検討し3Dケロ平を選定しました。

3D化したケロ平は2つのイラストを元に2種制作し、それぞれの造形を行いました。

おなじみの扇子を持っているポーズの造形は5個

ペンを手と口の間に挟んでペン立てとして利用できる造形は50個

これらの造形物を12月19日(水)に平泉町に寄贈しました。寄贈した50個のケロ平は受付のペン置きなどとして利用され、5個のケロ平はイベントなどで展示する予定のこと。

平泉町の青木幸保町長をはじめ、大変喜んでいただきました。写真左 村松さん 写真右 青木町長

今後は3Dプリンターの改良して、その性能評価を行い、卒業研究を進めていく予定です。

第56回技能五輪全国大会(おきなわ技能五輪アビリンピック2018)に参加しました

水沢キャンパス生産技術科・建築設備科、矢巾キャンパス産業デザイン科の学生5名が11月上旬に沖縄県において開催された「第56回技能五輪全国大会(おきなわ技能五輪アビリンピック2018)」に参加しました。

先日、家具職種の結果報告がブログにアップされたところですが、その内容を紹介します。

両キャンパス合わせて下記職種へ参加し、配管職種では見事3年連続の敢闘賞ダブル入賞となりました!

  • 配管職種…水沢キャンパス建築設備科より 佐々木航選手(敢闘賞)・馳田陸選手(敢闘賞)
  • 工場電気設備職種…水沢キャンパス生産技術科より 高橋璃来選手・三浦智紀選手
  • 家具職種…矢巾キャンパス産業デザイン科より 鈴木比奈子選手

この大会は国内の青年技能者の技能レベルを競うことにより、青年技能者に努力目標を与えるとともに、技能に身近に触れる機会を提供するなど、広く国民一般に対して、技能の重要性、必要性をアピールすることにより、技能尊重気運の醸成を図ることを目的として開催されているものです。今回は沖縄県を主会場として開催されました。

開会式では、沖縄県ならではの「シーサー」も!

開会式のシーサー
開会式のシーサー

選手はそれぞれ日頃の練習の成果を発揮し頑張りました。

配管職種 馳田選手
配管職種 馳田陸選手
配管職種 佐々木航選手
配管職種 佐々木航選手
工場電気設備 高橋璃来選手
工場電気設備職種 高橋璃来選手
工場電気設備 三浦智紀選手
工場電気設備職種 三浦智紀選手
家具職種 鈴木比奈子選手
家具職種 鈴木比奈子選手

岩手県選手団として、技能五輪全国大会へは計10職種26名が参加し、昨年に引き続いて「全国技能士会連合会会長賞」を受賞することが出来ました!

また、産技短の卒業生が下記のとおり活躍しました。併せて紹介します!

  • メカトロニクス職種…矢巾キャンパス情報技術科(H29、3月卒業)より石川礼仁選手・菊池健太選手・横田皓大選手(敢闘賞)が日産自動車㈱座間事業所から出場
  • メカトロニクス職種…矢巾キャンパスメカトロニクス技術科(H29、3月卒業)より五十嵐凌選手・矢巾キャンパスメカトロニクス技術科(H27、3月卒業)産業技術専攻科(H28、3月修了)より柳舘慎一郎選手がシチズン時計マニュファクチャリング㈱飯田松尾工場から出場
  • 配管職種…水沢キャンパス建築設備科(H29、3月卒業)より下村信人選手が岩手日化サービス㈱から出場
  • 建築大工職種…矢巾キャンパス建築科(H29、3月卒業)より村野敬太選手(敢闘賞)が㈱ジョイホームから出場
メカトロニクス職種 石川礼仁選手・菊池健太選手
メカトロニクス職種 石川礼仁選手・菊池健太選手
メカトロニクス職種 横田皓大選手(右)
メカトロニクス職種 横田皓大選手(右)
メカトロニクス職種 五十嵐凌選手・柳舘慎一郎選手
メカトロニクス職種 五十嵐凌選手・柳舘慎一郎選手
配管職種 下村信人選手
配管職種 下村信人選手
建築大工職種 村野敬太選手
建築大工職種 村野敬太選手

他にも岩手県選手団からは、「洋裁」・「時計修理」職種が金賞を受賞!「洋裁」・「洋菓子製造」職種が銀賞受賞!「洋裁」職種が銅賞受賞!「建築大工」・「西洋料理」・「洋菓子製造」・「時計修理」職種が敢闘賞受賞!と輝かしい成績を残し、産技短から出場した選手の良い刺激となりました。

岩手県選手団
岩手県選手団

来年は「あいち技能五輪アビリンピック2019-2020」が愛知県を主会場として開催されます。応援よろしくお願いします!

第13回若年者ものづくり競技大会において、本校出場選手が金賞(厚生労働大臣賞)を獲得しました

8月1日~2日(一部職種は先行して開催)に第13回若年者ものづくり競技大会が開催されました。

石川県を会場として、15職種の競技が行われ、矢巾キャンパスからは5職種に7選手が参加しました。

それぞれの職種を勉強している学生の代表選手が全国から集まって、技能と技術を競い合うこの大会で、グラフィックデザイン職種に出場した産業デザイン科2年の安保星奈さんが金賞(厚生労働大臣賞)を獲得しました。

そして、産技短からは4職種6名が入賞することができました!

■入賞者

グラフィックデザイン職種 金賞/厚生労働大臣賞
産業デザイン科2年 安保 星奈

グラフィックデザイン職種 銅賞
産業デザイン科2年 工藤 美也香

メカトロニクス職種 敢闘賞
メカトロニクス技術科2年 浅沼 瑠良
メカトロニクス技術科2年 遠藤 純平

旋盤職種 敢闘賞
メカトロニクス技術科2年 鈴木 康太

建築大工職種 敢闘賞
建築科2年 小山 萌

※同大会における本校出場選手の金賞獲得は平成25年の第8回大会以来で、通算5回目となります(いずれもグラフィックデザイン職種)。

■競技の様子

グラフィックデザイン職種(安保選手)
グラフィックデザイン職種(安保選手)
グラフィックデザイン職種(工藤選手)
グラフィックデザイン職種(工藤選手)
メカトロニクス職種
メカトロニクス職種(左:遠藤選手、右:浅沼選手)
旋盤職種(鈴木選手)
旋盤職種(鈴木選手)
建築大工職種
建築大工職種(小山選手)
電子回路組立て職種
電子回路組立て職種(電子技術科1年 渡邊怜威選手)

 

水沢キャンパスからも3職種に4名の選手が出場しました。

機械製図(CAD)職種(生産技術科2年 金野理奈選手 )
機械製図(CAD)職種(生産技術科2年 金野理奈選手 )
旋盤職種(生産技術科1年 田村輝選手)
旋盤職種(生産技術科1年 田村輝選手)

 

ロボットソフト組込み職種に出場した、佐々木大樹選手(生産技術科2年)、佐藤航選手(生産技術科2年)の競技の様子は、写真を入手次第掲載いたします。▶8月17日、掲載しました。

ロボットソフト組込み
ロボットソフト組込み職種

 

■関連リンク

厚生労働省 報道発表資料(平成30年8月3日)
「第13回若年者ものづくり競技大会」の入賞者が決定しました

中央職業能力開発協会
第13回若年者ものづくり競技大会

超テクノロジーメッセin遠野

超テクノロジーメッセin遠野(主催:公益社団法人日本青年会議所東北地区岩手ブロック協議会)が、5月13日(日)に遠野市の土淵生涯学習スポーツ施設で開催され、本校から学生の卒業研究作品を出展しました。

当校ブースに多数のご来場を頂き誠にありがとうございました。

このイベントは、最新のテクノロジーを活用して、岩手県の産業の生産性向上と地域資源のブランド化に向けた意欲を高めることを目的とし、大人から子供までの世代にご来場いただき、最新技術を実際に見て体験の機会を創出するために実施されたものです(「五日市マルシェ」と同時開催)。

会場では、ご家族等で訪れた多くの方々に、手の動きに合わせて自由自在に動くアームロボットの操作体験して頂いたり、立体地図へのプロジェクションマッピング、水平を保つお盆、磁気浮遊装置、SNSを使った防犯システム等をご紹介したりしました。これが、訪れた方々に、ものづくりに興味を持って頂く機会となっていればと願うばかりです。

(超テクノロジーメッセin遠野展示作品)

タブレット、モーションセンサを利用したアームロボットの制御/生産技術科
水平を保つお盆、磁気浮遊装置/電子技術科
ドローンによる3Dデータの取得から立体地図への展開とプロジェクションマッピングによる災害対策の可能性/産業技術専攻科
LINE Messaging API を利用した防犯システム/情報技術科

第16回東北ポリテクニックビジョン研究発表会に参加しました

平成30年2月16日(金)、17日(土)の2日間にわたって東北ポリテクニックビジョン「総合制作及び開発課題等研究発表会」が実施されました。

生産技術科からは高橋和希君、中村大貴君、名須川大貴君が「Grblを用いた位置決め装置の設計・製作・制御」という題目での研究発表と製作物展示で参加しました。

研究発表の様子

今回は製作した位置決め装置の実施例として「レーザー加工機」(展示説明の様子1)「ロボットアームによるアミューズメント装置」(展示説明の様子2)をそれぞれ製作物展示しました。

レーザー加工機では、「ケロ平」の画像と校名をレーザーにより描画したコルクコースターを配布し、加工の様子を見学していただきました。

タブレットを用いて操作するロボットアームも子供たちに好評でした。

展示説明の様子 1

展示説明の様子 2

総合評価の結果、「佳作」になりました。

受賞の様子

今後も、今回製作した装置を有効利用していきたいと考えています。

平成29年度「卒業研究発表会」を開催しました。

生産技術科では、2月9日(金)に産技短設置8科の先頭を切って卒業研究発表会を開催しました。2年生13名、7テーマの発表です。

会場の様子

 

10月からの約半年間、必死(?)に取り組んだ卒業研究です。1月あたりからは授業時間が終わってからも、製作や発表のために残って一生懸命作業している学生もいました。(優秀な学生は残らなくても準備ができていた?)ここ数か月は様々な締め切りに追われる日々です。

発表は費やした時間に比例する?

 

会場では卒業研究製作品のミニ展示も行い、休憩時間中に来場者の方々に作品を見ていただきました。

ミニ展示(1)
ミニ展示(2)

 

2月20、21日にアイーナ(いわて県民情報交流センター)で開催される産技短展では、さらにパワーアップした作品をお見せできるようがんばります。

ご来場いただきました就職内定企業の皆様、ご父兄の皆様ありがとうございました。

技能検定【機械検査2、3級】の製作等作業試験が実施されました

平成30年2月2日に水沢校において機械検査2、3級の製作等作業試験(旧名称:作業試験)が実施されました。

1年生は3級を午前中、2年生は2級を午後に受検しました。

1年生受検風景1年生受検風景2午前(1年生受検の様子)

2年生受検風景12年生受検風景2午後(2年生受検の様子)

2年生の受検する2級では、1年生(3級)の測定を時間を短縮し、かつ写真のように歯車の測定やハイトゲージによる測定が追加されております。

良い結果になると良いですね!

高校生ものづくり体験教室を開催しました

8月8日(火)に高校生を対象にしたものづくり体験教室を開催しました。

高校生の皆さんにものづくりに興味を持っていただくとともに進路選択等への参考にしていただくことを目的に、県南広域振興局と水沢校の共催で開催しました。

当日は、1年生から3年生までの県内4校8名の高校生に参加いただきました。

あいさつ(宮副校長)                 ミニ講話(県南広域振興局)

宮副校長のあいさつに続き、県南広域振興局経営企画部産業振興課伊五澤特命課長のミニ講話の後、体験教室がスタートしました。

今回の体験教室では、樹脂製の小物製品づくりについて型から製品製造の過程までをわかり易くしたものを体験していただきました。

3DCADによる設計                  CAMによる加工データ生成

午前中は、製品の形を形成する型づくりを行いました。3DCAD上で製品のデザインと加工装置用のデータを作成し、実際に加工装置で材料を加工して型を作りました。

装置による加工                    加工中の型

午後は、電気技術科と建築設備科の見学をしてから、午前中製作した型をもとに実際に樹脂製品を製造しました。初めに、装置で加工した型にゴムを詰めて時間を置くとゴム型ができます。

本型から製品加工用のゴム型を製作

ゴム型ができたら、ここに樹脂(UVレジン)を流し込みUVライトで固めて1層目をつくります。次に蛍光剤やラメのようなデコレーション用の材料を敷き詰めて、2層目の樹脂を流し込みます。あとはUVライトで固めれば完成です。

ゴム型にレジンを(1層目)              デコレーションしてレジンを(2層目前)

最後に完成した作品を皆さんに持ち帰ってもらいました。

製品(左)         樹脂加工用ゴム型(中)   ゴム型用の本型(右)

6時間の体験教室となりました。ものづくりの楽しさを感じていただけのではないでしょうか。参加された高校生の皆さん、お疲れ様でした。

また、開催にあたり協力いただきました県南広域振興局の皆さまありがとうございました。

工業高校の先生方の講習会が開催されました。

平成29年8月1日(火)に本校を会場に、高等学校教育研究会工業部会主催の機械専門部実験実習夏期講習会が開催され、県内の工業高校(機械系)の先生方17名が参加されました。

講習会の冒頭では、池田副校長(一関工業)と宮副校長から、講習会開催の趣旨や短大と高校との連携・協力の推進等についてお話をいただきました。

池田副校長(一関工業)               宮副校長(産技短水沢校)

今回の講習会は技能検定の「機械検査作業」をテーマに2級・3級課題に取り組みました。

講師及び指導は、当校で指導経験がある黒沢尻工業高校の佐藤先生と当校の職員が担当させていただきました。測定機器や製品(測定対象)を用いて測定の手順や段取り、理論等を最初に説明した後、各校の先生方に実習していただきました。

課題の全体説明                   マイクロメータによる寸法測定

三針測定や歯厚測定といった普段使い慣れない測定機器による課題では、何度もやり直す場面があり苦戦しながらも、真剣に取り組まれている様子が伺えました。

三針測定では苦戦中?              終始和やかな雰囲気で!

また、講習会の最後は、生産技術科、建築設備科の実習設備を見学していただきました。

参加された先生方、お疲れ様でした。

事業所見学に行って来ました   (生産技術科の工場見学)

5/19(金)に県内の金型関連企業を生産技術科の1、2年生全員で見学してきました。

今回の企業見学は、1年生にとって金型に関連する部品製造過程と工場の設備などを見る機会が初めてですので、事業所見学を通して学ぶ分野への理解を深めること、また現在2年生は就職活動中で、その参考にすることが目的で実施しました。

企業の概要説明と特殊加工工程

見学させていただいた企業は、射出成型金型(溶けた樹脂を金型に入れ、冷やして固めて形にする)に使用されるエジェクターピン(型から製品を外す際に使用する押し出しピン)等金型部品の製造で有名な企業です。金型を形成する金型部品は、形状やサイズが多種多様で短納期で客先企業へ収めることが求められています。設計から製造までの一貫生産と熱処理工程を自社で行うことで納期を短くする工夫をされているそうです。

研削工程と製品の金型(ペン型)

座学や実習では直接伝わりにくいことや生産現場の設備利用での工夫、加工や組付けの精度など、高いレベルで実践されている風景を見学し、新鮮な驚きや学習に取り組む意味、職場の雰囲気や企業の特徴など参考になったようです。

今回、事業所見学を引き受けていただいた企業様には、お忙しい中、丁寧に説明して頂きました。ありがとうございました。

パンチ工業株式会社

https://www.punch.co.jp/

 

バーベキューでの懇親会

昼食は近くの憩いの森でバーベキューをしながら、1、2年生と職員で懇親会をしました。

最初は火おこしや機材の設置など四苦八苦でしたが、肉や野菜、焼きそば、飲料等用意した食材は1時間もしないうちに学生の胃の中に。スイーツをかけたクイズ大会の後は、皆で記念撮影しました。