「産業技術専攻科」カテゴリーアーカイブ

学生交流イベントを行いました。

10月4日(月)に矢巾キャンパスでは学生交流イベントを行いました。こちらは毎年開催している楽園祭の代替イベントとして、学生会が企画・運営し開催されたものです。

矢巾キャンパスでは専門の学科が5科(メカトロニクス技術科、電子技術科、建築科、産業デザイン科、情報技術科)あり、産業技術専攻科をあわせると6科あります。今回の交流イベントでは、この6科がそれぞれに学んだ技術を、科ごとに学生が講師となり、他の科の学生に体験してもらう企画です。1日かけて最大4つのコースを体験できます。

新型コロナウイルスの拡大に配慮し、体験ごとの人数の調整、開始時間の調整なども学生会で行いました。

普段は他科の学生とあまり交流がないため、良い機会となりました。また、科ごとに自分たちの学んでいる技術を知って楽しく体験してもらおうという心づかいが見られました。

 

ここからは、当日の体験の様子についてお伝えします。

【メカトロニクス技術科】

・旋盤、フライス盤加工の実習実演
・CAD体験、MC、NC見学
・若年者ものづくり競技大会説明
・ライントレーサー見学

旋盤が実際に動いているところを見学しました。

メカトロニクス技術科は4箇所の実習場の見学を体験しながら回るツアー形式で行われました。旋盤の実演は迫力があります!他にも、3Dデータを作成できるCADソフトの体験や、線の上を走る自動走行ロボットの見学などを行いました。

 

【電子技術科】

・電子オルゴール(ソフト)
・電子オルゴール(ハード)

プログラミングで実際の音を鳴らしてみます。

電子オルゴールを組み込み基板から送られてくるデータを拾い、音を鳴らすプログラムを実際に書いてみる体験です。マイコンを制御するプログラムを作成しました。ハードウェアでは、回路をブレッドボードという穴のあいたボードに作成していきました。ソフトウェアはC言語を使用しました。

 

【建築科】

・軸組模型の組立て
・アーキトレンド

木材を組み立てていきます。安全第一です!

アーキトレンドは間取りから3Dモデルを作成するソフトです。住宅メーカーの広告などでみたような3D図を作成することができます。

軸組模型の組み立ては、実際に木材を組んで家屋の骨組みを作っていく体験です。写真を見て分かる通り、作る物のスケールが大きい!ヘルメットをかぶり安全に配慮しながら貴重な体験となりました。広い実習場が整備されている産技短ならではの体験ですね。

 

【産業デザイン科】

・シルクスクリーン体験・ポチ袋製作
・木材加工・組み立ての体験

シルクスクリーン。インクを落としているところです。
木材を加工して木箱をつくっています。

ポチ袋をシルクスクリーン(版画の版からインクを通過させる印刷技術)で作ってみる体験では、コツを掴みながら皆さん真剣に取り組んでいました。

木材加工の体験では小さな木箱を作りました。産業デザイン科では木工工芸品などのプロダクトについてのカリキュラムもあるため、木の加工技術なども学んでいます。念入りなヤスリがけで、しっかりとした木箱を作って持ち帰ることができました。

 

【情報技術科】

・micro:bit(マイクロビット)の体験
・Scratch(スクラッチ)の体験

自分で作成したプログラムで、♥がLEDに表示されました。
SCRATCHでサッカーゲームを作っています。

micro:bitは教育向けのマイコンボードです。ボタンやさまざまなセンサーがついていて、入力値を操作することができます。また、画面内のプログラムを通してLEDを光らせたり、音を鳴らしたりすることができます。Scratchではブロックを組み合わせたプログラミングでサッカーのゲームを作成しました。

 

【産業技術専攻科】

・3Dプリンターを用いたネームプレートの作成

CADという3Dデータを作成するソフトでネームプレートを作成し、3Dプリンターで印刷を行いました。また、専門学科の後に進むことができる産業技術専攻科の説明などを行いました。

 

段取りの難しさや準備の大変さもありましたが、教えるのがとても上手な学生がいたり、普段見慣れない他科の設備に驚いたりと、いずれの科もにぎやかに開催されていました。

実践を重視する産技短の特色を生かした有意義なイベントとなりました。

コロナウイルスが収束しましたら、ぜひ、なにかの機会に学外の方々にも体験していただきたいと思います。

学外向けのイベント案内はこちらから★

 

いわてEVミニアカデミー2020の開催

12月17日(木)と18日(金)に当校で「いわてEVミニアカデミー2020」が開催され、メカトロニクス技術科の学生6名と産業技術専攻科の学生3名が参加しました。

「いわてEVミニアカデミー2020」は、EV(電気自動車)に関する知識や技術指導を習得することを目的に一関工業高等専門学校主催で開催されているセミナーで、一関市の企業㈱モディーと一関高専とが共同開発したEVキットカー「PIUS」を教材として、電気自動車の構造や仕組み等について学びました。

2グループに分かれて、1日目にPIUSを各部品要素に分解し、2日目にPIUSを組み立て動作を確認する内容で、自動車の基本的構造や仕組みのほか、工具の使い方やグループでの効率的な作業方法などについても学ぶことができました。

2日間にわたり丁寧にご指導いただいた講師の先生方に感謝申し上げるとともに、このような機会を提供していただいた関係者に心から感謝申し上げます。

1日目:5Sについての講義

  1日目:PIUSの分解作業

1日目:分解した部品

2日目:PIUSの組み立て完了

 

いわてEVミニアカデミー2019が開催されました

「いわてEVミニアカデミー」は、次世代自動車関連産業分野を担う技術者人材の育成と地域への定着促進のため、厚生労働省の「地域創生人材育成事業」として県から委託を受けた一関工業高等専門学校が主催し、本校と連携して開講するものです。

EVキットカー(PIUS)を教材として使用し、EVの基礎的な構造や技術を学びました。分解・組立作業は、自動車の生産工場をイメージしており、5Sの徹底や作業工程改善のための話し合いを所々に織り込み実践的に学びました。

このミニアカデミーに、メカトロニクス技術科・産業技術専攻科の学生が参加しました。

 

  • 2チームに分かれ実習。作業工程改善のための検討をしています。

 

  • 教材車の分解組み立てを行い構造を理解。5Sも徹底されています。

 

  • 組み立て終了

  • いよいよ試運転。教材でも走りはきびきび。

2日間という短い期間で分解組み立てを行うため、チームワークも必要とされる有意義な実習でした。講師の方々には、丁寧かつ熱意のある御指導をしていただきました。大変ありがとうございました。

当校では、自動車関連産業に携わる卒業生も多いことから、このようなアカデミーを通して次世代モビリティー開発に関わる人材育成の一翼を担っております。

NHK大学セミナーin岩手県立産業技術短期大学校が開催されました

2019年10月30日(水)に矢巾町田園ホールにおいて、NHK盛岡放送局との共催でNHK大学セミナーin岩手県立産業技術短期大学校を開催しました。

本校産業技術専攻科と本校教育研究振興会で定期的に開催している講演会の一つとなります。

NHKセミナー

講師は、株式会社ロボ・ガレージ代表取締役・東京大学先端科学技術研究センター特任准教授の高橋 智隆氏で、「ロボットの未来~ロボットクリエーターが伝えるイノベーションのチカラ、モノづくりのスタイル~」と題して、これまでのロボット技術の限界を塗り替える様々な取り組みを通して、未来を担う若者にイノベーションの起こし方や発想の転換の必要性を伝えてもらいました。

NHKセミナー

講演はグランドキャニオンに挑戦した実証ロボット「エボルタ」をはじめ「ロボホン」、「ロビ」を実際に動かしながらのとても楽しく有意義なものでした。

NHKセミナー

矢巾校及び水沢校の学生と教職員約270名、教育研究振興会会員企業の方など約30名と盛況な講演会となりました。NHKセミナー

きたかみ・かねがさきテクノメッセ2019

きたかみ・かねがさきテクノメッセ2019が、10月25日(金)から27(日)までの3日間、北上市総合体育館で開催され、本校から学生の卒業研究作品等を出展しました。

(きたかみ・かねがさきテクノメッセ2019展示作品)
MPSステーション(メカトロニクス実習装置)/メカトロニクス技術科
水平を保つお盆/電子技術科
「水と向き合う」/情報技術科
3Dプリンタ、ケロ平の造形モデル/生産技術科
自動演奏装置/電気技術科
配管科梁貫通部模型/建築設備科
5源主義に基づいたロックピン圧入装置の開発/産業技術専攻科
ピストンリング製造前工程でのVE手法を用いた黒皮付着防止集塵機の開発/産業技術専攻科

3Dプリンタ 産技短ブース 水と向き合う 産技短ブース 産技短ブース

3日間の開催期間中、産技短ブースに多くの方に訪れて頂き、学生の作品に興味・関心を示して頂いたことに改めて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

産技短では、小中高生の皆さんに、ものづくりへの関心を持っていただくために、ものづくり体験教室の開催や今回のテクノメッセ等のイベントへの出展に取り組んでいます。

来年2月には、卒業製作作品展の「産技短展」を盛岡で開催します。皆様のご来場をお待ちしております。

第56回技能五輪全国大会(おきなわ技能五輪アビリンピック2018)に参加しました

水沢キャンパス生産技術科・建築設備科、矢巾キャンパス産業デザイン科の学生5名が11月上旬に沖縄県において開催された「第56回技能五輪全国大会(おきなわ技能五輪アビリンピック2018)」に参加しました。

先日、家具職種の結果報告がブログにアップされたところですが、その内容を紹介します。

両キャンパス合わせて下記職種へ参加し、配管職種では見事3年連続の敢闘賞ダブル入賞となりました!

  • 配管職種…水沢キャンパス建築設備科より 佐々木航選手(敢闘賞)・馳田陸選手(敢闘賞)
  • 工場電気設備職種…水沢キャンパス生産技術科より 高橋璃来選手・三浦智紀選手
  • 家具職種…矢巾キャンパス産業デザイン科より 鈴木比奈子選手

この大会は国内の青年技能者の技能レベルを競うことにより、青年技能者に努力目標を与えるとともに、技能に身近に触れる機会を提供するなど、広く国民一般に対して、技能の重要性、必要性をアピールすることにより、技能尊重気運の醸成を図ることを目的として開催されているものです。今回は沖縄県を主会場として開催されました。

開会式では、沖縄県ならではの「シーサー」も!

開会式のシーサー
開会式のシーサー

選手はそれぞれ日頃の練習の成果を発揮し頑張りました。

配管職種 馳田選手
配管職種 馳田陸選手
配管職種 佐々木航選手
配管職種 佐々木航選手
工場電気設備 高橋璃来選手
工場電気設備職種 高橋璃来選手
工場電気設備 三浦智紀選手
工場電気設備職種 三浦智紀選手
家具職種 鈴木比奈子選手
家具職種 鈴木比奈子選手

岩手県選手団として、技能五輪全国大会へは計10職種26名が参加し、昨年に引き続いて「全国技能士会連合会会長賞」を受賞することが出来ました!

また、産技短の卒業生が下記のとおり活躍しました。併せて紹介します!

  • メカトロニクス職種…矢巾キャンパス情報技術科(H29、3月卒業)より石川礼仁選手・菊池健太選手・横田皓大選手(敢闘賞)が日産自動車㈱座間事業所から出場
  • メカトロニクス職種…矢巾キャンパスメカトロニクス技術科(H29、3月卒業)より五十嵐凌選手・矢巾キャンパスメカトロニクス技術科(H27、3月卒業)産業技術専攻科(H28、3月修了)より柳舘慎一郎選手がシチズン時計マニュファクチャリング㈱飯田松尾工場から出場
  • 配管職種…水沢キャンパス建築設備科(H29、3月卒業)より下村信人選手が岩手日化サービス㈱から出場
  • 建築大工職種…矢巾キャンパス建築科(H29、3月卒業)より村野敬太選手(敢闘賞)が㈱ジョイホームから出場
メカトロニクス職種 石川礼仁選手・菊池健太選手
メカトロニクス職種 石川礼仁選手・菊池健太選手
メカトロニクス職種 横田皓大選手(右)
メカトロニクス職種 横田皓大選手(右)
メカトロニクス職種 五十嵐凌選手・柳舘慎一郎選手
メカトロニクス職種 五十嵐凌選手・柳舘慎一郎選手
配管職種 下村信人選手
配管職種 下村信人選手
建築大工職種 村野敬太選手
建築大工職種 村野敬太選手

他にも岩手県選手団からは、「洋裁」・「時計修理」職種が金賞を受賞!「洋裁」・「洋菓子製造」職種が銀賞受賞!「洋裁」職種が銅賞受賞!「建築大工」・「西洋料理」・「洋菓子製造」・「時計修理」職種が敢闘賞受賞!と輝かしい成績を残し、産技短から出場した選手の良い刺激となりました。

岩手県選手団
岩手県選手団

来年は「あいち技能五輪アビリンピック2019-2020」が愛知県を主会場として開催されます。応援よろしくお願いします!

いわてEVミニアカデミーが開催されました

11月21日、22日に矢巾キャンパスにて「いわてEVミニアカデミー」が開催されました。

「いわてEVミニアカデミー」は、本校と一関高専が連携して開講した、EV(電気自動車)など次世代車関連の技術者育成に向けた教育講座です。

EVエンジニア育成用教材PIUS(ピウス)を用いた実習を通じて、EVの基礎的な構造や技術を学びました。

このミニアカデミーに、メカトロニクス技術科・電子技術科・情報技術科・産業技術専攻科の学生と職員が参加しました。

いわてEVミニアカデミー

・教材車の分解組み立てを行い構造を理解

EVミニアカデミー 教材
EVミニアカデミー 作業風景1

 

・2チームに分かれ実習

EVミニアカデミー 作業風景2

 

・組み立て終了

EVミニアカデミー 教材 組み立て

 

・操作のレクチャー中。

EVミニアカデミー 運転 レクチャー

 

・いよいよ試運転。

EVミニアカデミー 運転 実車1

 

・教材でも走りはきびきび。

EVミニアカデミー 運転 実車2

 

2日間という短い期間で分解組み立てを行うため、チームワークも必要とされる有意義な実習でした。

講師の方々には、丁寧かつ熱意のある御指導をしていただきました。大変ありがとうございました。

 

当校では、自動車関連産業に携わる卒業生も多いことから、このようなアカデミーを通して次世代モビリティー開発に関わる人材育成の一旦を担っております。

 

産業技術専攻科・メカトロニクス技術科 工場見学

5月18日に産業技術専攻科とメカトロニクス技術科の総勢26名で工場見学を行いました。

デンソー岩手様 会社説明

午前中の見学先は株式会社デンソー岩手(金ヶ崎町)を見学させていただきました。こちらでは自動車電装部品の製造や半導体素子の製造を行っており、今回は半導体ウエハの製造現場を見せていただきました。

廊下からクリーンルームの見学

製造工程はクリールームでの製造になっており、廊下の小さな小窓からしか見ることしかできませんでした。さらに展示室ではシリコンインゴットからウエハができる工程までを知ることができ、想像以上の精密さと工程の多さを知ることができました。

パルでの昼食タイム

お昼はショッピングセンターパルで思い思いの昼食をいただきました。

午後の見学先は株式会社アイメタルテクノロジー(北上市)を見学させていただきました。こちらでは自動車関係の部品を鋳造で製造しており、午前中のクリーンルームとは真逆な環境での作業で保護具(ヘルメットや保護メガネ)を装着し、いざ、見学へ。

紅一点、メカ女子のヘルメット姿!

金型に製品を中空状に作るための中子(なかご)と呼ばれるものを数多く組み立てていくため工程が多いのが印象的でした。そして、鋳造の醍醐味、注湯作業(溶けた鉄を鋳型に流し込む作業)を目の当たりにし、今まで経験したことない見学に圧倒されている様子でした。

超テクノロジーメッセin遠野

超テクノロジーメッセin遠野(主催:公益社団法人日本青年会議所東北地区岩手ブロック協議会)が、5月13日(日)に遠野市の土淵生涯学習スポーツ施設で開催され、本校から学生の卒業研究作品を出展しました。

当校ブースに多数のご来場を頂き誠にありがとうございました。

このイベントは、最新のテクノロジーを活用して、岩手県の産業の生産性向上と地域資源のブランド化に向けた意欲を高めることを目的とし、大人から子供までの世代にご来場いただき、最新技術を実際に見て体験の機会を創出するために実施されたものです(「五日市マルシェ」と同時開催)。

会場では、ご家族等で訪れた多くの方々に、手の動きに合わせて自由自在に動くアームロボットの操作体験して頂いたり、立体地図へのプロジェクションマッピング、水平を保つお盆、磁気浮遊装置、SNSを使った防犯システム等をご紹介したりしました。これが、訪れた方々に、ものづくりに興味を持って頂く機会となっていればと願うばかりです。

(超テクノロジーメッセin遠野展示作品)

タブレット、モーションセンサを利用したアームロボットの制御/生産技術科
水平を保つお盆、磁気浮遊装置/電子技術科
ドローンによる3Dデータの取得から立体地図への展開とプロジェクションマッピングによる災害対策の可能性/産業技術専攻科
LINE Messaging API を利用した防犯システム/情報技術科

新年度スタート!

メカトロニクス技術科&産業技術専攻科の対面式を行いました。メカトロニクス技術科1,2年生と産業技術専攻科、科職員の自己紹介です。出身校や部活、趣味や特技などの紹介を行いました。入学してから緊張続きの1年生からも笑顔がみられました。

対面式の後は、メカトロニクス技術科1,2年でバスケットボールやバレーボールをして交流を深めました!