産技短展のポスターができました!

現在、2年生は1日の大半を卒業研究に費やしています。
卒業研究は2年間の集大成となるもので、産技短で身につけた技能を元に自分でテーマを決め、研究を行います。
研究成果は「卒業研究発表会」で発表するほか、「産技短展」で作品を展示します。

毎年「産技短展」を告知するポスターなどの印刷物の制作は、産業デザイン科の学生が担当しています。
今年度のポスターは、「ツクル僕たちのミライ」というキャッチコピーの背景に各科の学生が手で描いた図面やスケッチなどを使用しています。「ものづくりは手からはじまる」「2年間の積み重ねの産技短展」という意味を込めています。
厚手のトレーシングペーパーに両面印刷をしており、裏面に図面などのブルーの印刷、表面にキャッチコピーなどのピンクの印刷をしています。ポスターで両面印刷を行うことは珍しく、さらに今回はトレーシングペーパーの透け感を活かしたデザインにチャレンジしました。
卒業研究と同時進行で制作を進めるため大変なことも多いのですが、印刷されたものを見たときのうれしさと達成感で苦労も吹き飛んでしまいます。

今年度の卒業研究発表会は矢巾キャンパス・水沢キャンパスともに2月18日(月)〜20日(水)、それぞれの校舎で開催します。産技短展は3月1日(金)〜3日(日)、会場は岩手県民会館です。
いずれも一般の方も来場できますので、ぜひ足を運んで学生の集大成をご覧ください!

※学生たちの卒業研究の様子を、産技短展SNS(FacebookTwitterInstagram)で発信しています。ぜひご覧ください!

産技短展印刷物
3人で印刷物を担当しました。できあがった印刷物を手にして感動!

卒業生の講演を聞きました(産業デザイン科)

12月21日(金)、産技短矢巾キャンパスにて、盛岡地方振興局主催の地場企業説明会が開催されました。各科に関連する業種の企業がこれから就職活動を行う1年生に向けて企業の説明を行うものです。
産業デザイン科を担当したのは、測量や調査を行う企業である(株)タックエンジニアリングの福岡空雅(くうま)さん。福岡さんは産技短の卒業生で平成26年度入学、産業デザイン科(プロダクト専攻)で学んだ後、産業技術専攻科に進みました。専攻科では産業デザイン科で身につけたCADの技術を生かし、地形の3Dデータを使った研究に取り組みました。

企業説明の後、福岡さんの学生生活、就職活動、そして現在までの道のりやこれからの夢をお話してくださいました。
就職活動では挫折もあったそうですが、それを機に自分自身について考えることができたとのこと。自分は何ができるか、何がしたいのか、身につけた技術をどんなことに活用できるのか…自分自身を見つめ直すことで自分の道が見えたのでしょう。言葉の端々に自分が作った道をしっかりと歩いている様子が伝わりました。

講演の様子
卒業生の話を真剣に聞く1年生。その頃教員は、社会人になった教え子の姿を見て目頭を熱くしていました。

測量というとどちらかというと建築のイメージが強く、産業デザイン科の学生の就職先としては珍しいのですが、産業デザイン科では「デザインの考え方はいろんな分野で役に立つ」という考えの元、指導を行っています。

話を聞いていた1年生は、そろそろ自分の進む道を決める頃。道に迷いそうな時はこの時聞いた話を思い出してほしいと思います。

ドローン
(株)タックエンジニアリング様では、ドローンを使って測量を行っています。教員も小型のドローンを操作させていただきました。決して遊んでいるのではありません。(右がお話してくださった福岡さん)

出前授業を実施しました(産技短生が先生に)

水沢校では1月8日(火)に、住田高校において初の出前授業を実施しました。
参加したのは住田高校1年生22名です。
生産技術科は測定器の取り扱い、アームロボット、3Dプリンタのデモンストレーションを行いました。

電気技術科は電気工事作業体験を行いました。住田高校卒業生の刈谷尚樹君(電気技術科1年生)も指導に参加しました。

建築設備科は木造住宅の模型作成体験を行いました。

最後に刈谷尚樹君から住田高校の後輩に対して「好きなことを見つけるのが大事。好奇心を持って物事に取り組んで。」とメッセージを伝えました。後輩からは「産技短の勉強で苦労したことは何ですか。」等の活発な質問があり、交流が行われました。

企業見学会に行きました(産業デザイン科)

12月18日(火)、産業デザイン科では企業見学会を行いました。

訪問先は以下の4社です。
トヨタ自動車東日本株式会社岩手工場様
株式会社みちのくジャパン様
株式会社胆江日日新聞社様
及源鋳造株式会社様

1・2年生と教員、合わせて42名でバスに乗り、まずは金ケ崎町のトヨタ自動車東日本株式会社岩手工場へ。
トヨタでは在庫を持たないために注文を受けた順に生産を行っています。ロボットと人間が入り混じり、秒単位で作業効率を追い求め信頼できる製品づくりに励む工場内の様子に学生たちも刺激を受けたようで、最後の質問タイムも盛り上がりました。

トヨタ自動車東日本集合写真
トヨタ自動車東日本株式会社で作られている製品のひとつ、C-HRの前で集合写真。

次に北上市へ移動して株式会社みちのくジャパンへ。赤い観覧車が目印の「アメリカンワールド」などを運営している企業です。
昼食をいただきながら、販売促進部に所属する卒業生からお話を聞きました。こちらでは広報に関わることを自社内で行っており、印刷物を作るほか、イベントでは企画をはじめ司会や歌やダンスを披露するなど仕事の様子を生き生きと語る先輩の姿が印象的でした。

みちのくジャパンで昼食
株式会社みちのくジャパンの「アメリカンワールド」内の飲食店で昼食。
左に立つのが卒業生です。よく通る素敵な声です。

そして水沢へ移動して株式会社胆江日日新聞社へ。奥州市周辺の情報を取り扱う地方紙を発行する新聞社です。
組版の様子や校正、印刷についてのお話を聞きました。あいにく記者のみなさんは出払っていましたが、自分の足で話題を見つける姿勢を垣間見ました。

最後は及源鋳造株式会社へ。
工場などに掲げられる黄色い看板や職人たちのお揃いのカーキ色の作業着が印象的です。また、ファクトリーショップはインテリアショップのショールームのような洗練された雰囲気で、並んでいる鉄器も「昔っぽい鉄瓶」ではなく「頼もしい道具」というイメージ。「愉しむをたのしむ」のテーマのもとにブランディングがしっかり行われている様子が学生たちにも伝わったようです。
また、こちらでは現代的なデザインの製品を作る一方、昔ながらの技術を次世代に引き継ぐために職人を育てており、その様子も新鮮に感じたようです。

及源鋳造株式会社ファクトリーショップ
及源鋳造株式会社のファクトリーショップ(2F)。コーポレートカラーの黄色が工場の敷地内で映えます。
教員の何名かは大興奮でお買い物をしたとかしないとか…。
ファクトリーショップで会社概要
ファクトリーショップのスペースで会社概要を伺いました。
奥の方にはキッチンがあります。

2年生は授業で「トヨタ生産方式」や「ブランディング」「CI」「商標」「特許」などに触れており、授業で聞いたことが実際に生かされている様子を目にして、改めて学ぶこともあったと思います。
「製品をデザインし、つくる」ことを実際に目にして、大いに刺激を受けた見学会となりました。

銀河鉄道のオブジェ
及源鋳造株式会社ファクトリーショップへ向かう階段の途中にある銀河鉄道のオブジェ。遊び心も満載です。

1年生が来年度に向けて頑張っています!

来年度の若年者ものづくり競技大会や技能五輪全国大会など各種競技会に向けて1年生が頑張っています。

まずは、「メカトロニクス職種チーム」。今年度チャレンジした2年生からレクチャーを受けています。競技で使用するFAモデルを構築、制御、保守するための基礎を学んでいます。

次は、「旋盤職種」です。二人が練習として技能検定普通旋盤2級課題に取り組んでいます。精度や加工時間に練習の成果が表れてきています。

最後は、省燃費レース「Hondaエコマイレッジチャレンジ」に参加している「エコラン部」。1年生がスーパーカブのエンジンを分解して、工具の使い方を覚えながら構造を学んでいます。

メカトロニクス技術科では、通常の授業以外にもこのようなことに取り組んでいます!

卒業研究で製作した3Dケロ平を寄贈しました

生産技術科2年の村松郁弥さんが現在「3Dプリンターの改良と地域貢献」というテーマで卒業研究を取組んでいます。

この卒業研究では、最初に3Dプリンターの理解を深めるため、安価なキットとして市販されている3Dプリンターを組立てて、複数の造形を行います。その造形の結果からさらに3Dプリンターを良いものに改良します。(この改良ではNC工作機械を使って部品製作を行っていきます。)

この最初の段階で、多くの造形を行うのですが、造形物は地域に貢献できるようなものを検討し3Dケロ平を選定しました。

3D化したケロ平は2つのイラストを元に2種制作し、それぞれの造形を行いました。

おなじみの扇子を持っているポーズの造形は5個

ペンを手と口の間に挟んでペン立てとして利用できる造形は50個

これらの造形物を12月19日(水)に平泉町に寄贈しました。寄贈した50個のケロ平は受付のペン置きなどとして利用され、5個のケロ平はイベントなどで展示する予定のこと。

平泉町の青木幸保町長をはじめ、大変喜んでいただきました。写真左 村松さん 写真右 青木町長

今後は3Dプリンターの改良して、その性能評価を行い、卒業研究を進めていく予定です。

いわてEVミニアカデミーに参加しました

12月13日(木)から14日(金)に「いわてEVミニアカデミー」が建築設備科の実習室で実施されました。EVエンジニア育成用教材PIUS(写真参照)を用いた実習に1年生6名が参加しました。

開校式の様子

「いわてEVミニアカデミー」は次世代モビリティ人材育成のための講座で、本校と一関高専が連携して開催しました。1日目は5Sの座学、PIUS分解、2日目はPIUS組立て、試乗です。

分解している様子

分解・組み立てには、チームワーク、工夫も必要でしたが、順調に進みました。

組み立て終了後に、試乗を行いました。達成感に浸りながら、爽快に走行できましたが、スピード感があり風が冷たく身にしみました!

試走の様子

講師の先生におかれましては、親切丁寧なご指導ありがとうございました。

 

メカトロニクス技術科「卒業研究 中間発表会」を行いました。

メカトロニクス技術科では、1218日(火)に卒業研究中間発表会を行いました。今年度は「立体駐車場モデルの製作」や「CAEを用いた軽量高剛性ロードバイクの設計」、「小型船の設計及び模型の設計」などバラエティに富んだ16テーマです。

卒業研究の内容説明やこれまでの進捗状況、これからの予定等を発表しました。

職員からの鋭い質問にたじろぐ場面もありましたが、本番の卒業研究発表会では堂々とした発表をしてくれることでしょう。これからに期待です。

卒業研究発表会は矢巾キャンパス、水沢キャンパスともに平成31218日(月)~20日(水)に開催の予定です。是非お越し下さい。

 

メカトロニクス技術科 工場見学

12月14日にメカトロニクス技術科1年生が、工場見学を行いました。

提供:アイシン東北(株)様

午前中の見学はアイシン東北株式会社を見学させていただきました。この工場では多品種の自動車部品を製造しており、電子部品から駆動部品などの製造工程を見ることができました。

アイシン東北(株)様 会社説明

また、生産工程においてムダを極限まで削っており、動力を使わずに作業者が楽に作業ができる工夫を見ることができました。

シイタケの栽培現場も見ることができました。

ショッピングセンターパルで昼食タイム

お昼はショッピングセンターパルでいただきました。

午後の見学はシチズン時計マニュファクチャリング東北北上工場を見学させていただきました。

会社説明の様子

こちらは言わずと知れた時計を作っている企業です。

数多くのメッキ処理のよりカラフルな部品が並んでいます。

真剣に見学している彼の腕にはなんと『CITIZEN』の文字が!説明していただいた方もとても喜んでいました。

シチズンの歴史

シチズンの歴史を知ることができる場所です。シチズンという名前は現在、会社の名前になっていますが、最初の由来は・・・、ここは内緒にしておきます。

この工場では保育施設も保有しており、現在も社員の子どもを預かっていました。

最後にはとても薄い腕時計も紹介していただき、サンプル品ということでケースの中でしたが、技術力の高さを見ることができました。

 

富山デザインフェア2018 「パッケージデザインコンペティション」で入賞しました!

突然ですが「富山」と聞いて何を連想しますか? ホタルイカも有名ですが、「富山の薬売り」を思い浮かべた人も多いのではないでしょうか。

そんな富山市で、「富山の〇〇をつつむ」をテーマとした、パッケージデザインのコンペティションが行われました。
これは江戸時代から続く配置薬業の発展がルーツにある富山のデザイン産業を通じて広く富山を周知することと、将来デザイナーを目指す人たちの技術力向上を図るため、県内外でデザインを学ぶ学生からアイデアあふれるパッケージデザイン作品を公募するもので、今回22回目となる「富山デザインフェア」の一環として行われたものです。

このコンペに、産業デザイン科2年のプロダクトコースとグラフィックコース合同の実習課題として取り組みました。
普段は3つの専攻コースに分かれて専門的な課題を行っているのですが、パッケージデザインは見た目だけではなく構造などもデザインすることから、2コース合同の課題となりました。
5作品応募したところ、 鈴木比奈子さん(プロダクト専攻)と工藤美也香さん(グラフィック専攻)の作品「富山のチューリップの香りをつつむ」が富山新聞社賞に選ばれました。

富山のチューリップの香りを包む
「富山のチューリップの香りを包む」
チューリップの香りの練り香水を、チューリップ風のパッケージで包みました。
個別のパッケージ
香りの名前はそれぞれのカラーの花言葉から連想される恋らしい言葉を使っています。恋のときめき、伝わりますか?

テーマは「富山の恋する乙女」。チューリップのつぼみをモチーフとし、店頭などで陳列した時に花畑を連想させるようにデザインしています。
また、乙女の恋の芽生えから花開くまでの様子をパッケージを開く時のモーションに組み込んで、リボンを解き開けることで恋する乙女のドキドキ感やときめきを表現しています。開けるまでに手間と時間がかかることをプラスの意味に転じたパッケージになりました。

チューリップのつぼみらしい形にするために、折り紙を折ったり紙を切り刻んだり、何度も試作を重ねました。またパッケージに使用した紙は思い通りの色にするためにインクなどで染めたものです。さらに5種類のネーミングやコピーなどもアイデアを出し合ってようやく形になったもの。
アイデアを形にするのが難しく大変な思いもしましたが、諦めずに手を加え続けたことで、今回の受賞となりました。

後日、賞状と副賞が届いたので、教室で表彰式を行いました。
最後の実習課題として、思い出に残る作品を作ることができたのではないでしょうか。

賞状と盾
賞状と盾をいただきました!

岩手県立産業技術短期大学校のイベントや取組みについてご紹介します。