産業技術専攻科
生産技術部門のリーダーを育成
産・学連携カリキュラムにより、一歩先のものづくりをリードするエンジニアを育成します。
産業技術専攻科では「なぜこうなるのか?」「どうすれば最良か?」など、モノづくりの見方・考え方を基本から教育します。
モノづくりの過程で生じる様々な課題を解決する能力(知識と理論・手法)を徹底的に教育し、以下のエレメントを持ち、理論に基づいて合理的に仕事をこなせるリーダー的人材を育成します。
1.課題にチャレンジする人
2.スルーでモノが観られる人
3.自分から行動できる人
4.課題をやり抜く人
県内で製造業を営む企業・事業所への就職を希望する方又は現に雇用されており1年間の派遣教育が可能な方を対象しています。詳しい出願資格については産業技術専攻科入学試験をご覧ください。
カリキュラム
カリキュラムは大きく2本の柱から構成されます。
オーダーメイドカリキュラム
生産現場が実際に抱える生産工程で生じている課題を企業から聴き、個人ごとに研究テーマに設定し、企業と連携した共同人材育成として問題解決に向けた生産現場力を養います。講師陣には企業の第一線の方や岩手大学工学部の先生も加え、肉付けとなる専門学科、専門実技が設定されています。
■企画開発研究
企業が実際に生産現場で抱える課題をテーマに設定し、企業と連携を図りながら課題解決の実践的なプロセスを修得します。
テーマ設定、文献調査、設計、製作、実験、分析、データ処理、予稿原稿作成、プレゼンテーション
■企業派遣実習(オーダーメイドカリキュラムの枠で適宜実施)
現場での実践事例を盛り込んだ改善の進め方や実習を行いながら、課題解決の実践的なプロセスを修得します。
企業における現場実習、内定先企業との協議に基づくテーマ設定、文献調査、設計、製作、実験、分析、データ処理、報告書作成、プレゼンテーション
生産工学・品質保証技術
生産システムの効率化や厳しい品質要求に対応していくための手法について、実践を交えて行います。
IE、QC、VE、SE手法を修得し、現場改善の進め方を実践します。
品質の改善においては、現物分析により動作メカニズムの解明と特性と因子・水準図から最適条件抽出実験を行い工程能力・管理図管理を行います。
最終的には設計まで遡り改善する5源主義による改善手法を修得します。実際の生産現場において事例を盛り込みながら、改善力と開発力を養います。
専攻学科
生産システム技術に関する技術・技能について、その裏付けとなる専門的な理論を修得します。また、工業英検・中国語の会話能力を修得します。
精密加工学特論、新素材学特論、機械設計応用学特論、電気・電子回路応用特論、ネットワークシステム構築特論、自動化システム設計特論、熱力学、伝熱学特論、流体応用学特論、工業英検(工業英検受験)、中国語(会話)
・ハイエンド3次元CAD/3次元CAM
精度設計・材料選定・強度設計・信頼性設計・要素設計を基本とした機械設計と分析におけるシミュレーションに応用します。
専攻実技
製造現場で必要とされる加工・計測・解析及び設備保全・工程改善等に関する専門的技術・実践技能を修得します。
精密加工応用実習、CAD/CAM/CAE応用実習、計測制御システム構築応用実習、生産管理システム構築応用実習、ネットワークシステム構築応用実習
・VE手法の実践(ティアダウン技法)
部品展開図による基本機能を分析します。