春のお楽しみ(?)、シルクスクリーン演習

産業デザイン科では1年の後期(10月)から、実習がコース制になります。コースはプロダクト、グラフィック、ウェブと3つあり、自分が将来就きたい職業を考慮して選択します。

グラフィックコースでは情報伝達手段のひとつとしての印刷物について学びます。その中でも比較的気軽に体験できる「シルクスクリーン」の演習を毎年この時期に行います。
シルクスクリーンは孔版印刷のひとつで、メッシュ生地にインクが通過する部分とインクが通過しない部分を作った版を使って印刷する技法です。この技法を使って、毎年球技大会用のクラスTシャツを作成します。

演習では、自分で木枠にスクリーンを貼って版を作成するところから始めます。

スクリーン貼り
木枠にスクリーン生地を貼ります。ヒッパラーという道具で生地をしっかり張りながら、接着剤で木枠に接着させます。

この後、このスクリーンに感光乳剤を塗り、製版を行います。これらの作業は暗い場所で行うため写真はありませんが、手探り状態の中なんとか無事に版ができました。

シルクスクリーン刷り
シルクスクリーンの醍醐味、刷りの作業

自分のデザインが印刷されて形になると、喜びもひとしお。この一瞬のためにシルクスクリーンを行うといっても過言ではないかもしれません。
この演習を経て、放課後に2年生の有志でTシャツの印刷を行いました。途中ハプニングも少々ありましたが、学生+教員45名分のTシャツが無事に完成しました。

産業デザイン科2019年バージョンのクラスTシャツは、鮮やかな黄色にバックプリントで3種類の「デザイン」をあしらいました(3種類の意味は、デザイン科2年に聞いてみてください)。
1年はカーキ、2年は紫、教員はグレーと刷り色も変えているところがポイントです。
球技大会は23日(木)・24日(金)、Tシャツを着て一致団結して頑張っていきましょう!

Tシャツ
鮮やかな黄色が眩しい! モデルはT中先生にお願いしました。