電子技術科2年生全員が、6月17日(金)に実施される技能五輪(電子機器組立て職種)の予選に向けて、特訓を行っています。
今日は、本番と同じ条件で、模擬試験を行っています。(写真1)

製作する課題は、「省エネコントローラ」です。
明暗を判断する光センサ、人の動きを検出する焦電センサ、時間を表示する7セグメントLED、スイッチの役割をするリレー、そしてこれらを制御するICなどの部品が使用されており、暗い時に人を検知するとリレーに内蔵されているスイッチがONします。
人がいなくなるとカウントダウンがはじまり、約9秒後にスイッチがOFFとなります。
電子部品、基板、ケーブル、シャーシ、ネジ類など300個近いパーツを4時間以内に組立てて動作させます。
主な作業としては、はんだ付け、ケーブル製作、組立て、調整・動作確認となります。
はんだ付け作業です。昆隼人君(盛岡北高卒)は技能五輪全国大会を目指しています。
メガネはサングラスではありません。飛びはんだの保護用めがねです。(写真2)

米粒より小さいチップ部品やICなどを基板にはんだ付けします。 (写真3)

はんだの量が指定されているので、多すぎても少なすぎても減点となります。
束線作業です。(写真4)

配線するケーブルを、製品のサイズに合わせて切断・フォーミング(形を整えること)し、結束バンドで束ねます。
組立て作業です。(写真5)

完成した基板やトランス、スイッチなどをシャーシに組付け、束線で接続します。
最後にAC100[V]を投入し、センサの感度調整や動作確認を行います。
この予選で一定以上の成績を修めると、技能検定2級電子機器組立て職種の実技試験が免除されます。また、卒業時に校内で実施する技能照査に合格すると学科試験が免除され、両方合格することで技能検定2級の資格がとれます。