産技短

産業デザイン科 Industrial Design Course

メカトロニクス技術科授業風景

多分野に応用できるデザイン思考を持つ産業人を育てる

デザインは「もの」の表面的・視覚的な美しさや見栄えの良さを作ることから、仕組みや考え方など人が関わる「こと」を作り出す課題解決の手法へと変化しています。 産業デザイン科では、「ものづくり」の専門性を持ちながら応用力や広い視野を持つ「ことづくり」ができる、広くものづくり産業に寄与するデザイン思考を持つ産業人を育成したいと考えています。 デザインの分野は幅広いですが、当科では主に、生活の中で使われる製品(プロダクト、工芸など)、情報伝達(印刷物やウェブなど)のジャンルに特化して、実務を意識した課題制作を中心にデザイン教育を行っています。

産業デザイン科授業風景 産業デザイン科授業風景

カリキュラム

実務を意識し、「もの」をつくるための意識、知識、技術を身につけ、「こと」をつくるために必要な視点や考え方を養います。 専門教育科目は、基礎課程と応用課程に大別できます。 基礎課程では、色彩、デッサン、造形等の基本的な技術・知識とともに、コンピュータやアプリケーションの使い方、デザインプロセスやコンセプトワークなど、「つくる」ための土台をつくります。 応用過程では、進路に合わせて〈生活製品〉〈情報伝達〉の専攻に分かれ、実習を通して仕組みや考え方などの「こと」のデザインに取り組みながら、自分の専門を深めます。 2年間を通して、実務に必要なコミュニケーション力を身につけるためにプレゼンテーションやグループワークなど取り入れ、実践力を養うために公募展やコンペにも挑戦します。また、岩手の伝統産業が育んできた固有技術を次世代に繋げるため、漆工、木工、鋳造などの伝統工芸にも触れます。

カリキュラム図

【生活製品専攻】 プロダクト、木工、伝統工芸

生活の中で使われる製品は便利さや機能、見た目での差別化を追求することから、「もの」を介した体験の提供が重視されています。作る人と使う人をつなげ、その先を意識したものづくりが求められています。 「こと」をつくる「もの」づくりのために、人間の生活における行動の観察、市場動向、地域や社会の問題など、考えるためのインプットを行いながら、3DCAD、IoT、木工、伝統工芸などの「もの」としてのアウトプット手法を課題制作を通じて身につけます。

【情報伝達専攻】 企業広報、広告、プロモーション、コンテンツ

インターネットやデバイスの発達により、これまでのマスメディア中心の一方的な情報発信から、受け取り手であった個人が発信源となり情報が共有されています。大量の情報が行き交う状況において、より理解しやすく、自分ごとととして受け止められ、さらに行動に結びつくような情報発信が求められています。 企業と消費者、ものとひとの間に立ち、情報を整理し、受け取り手が「自分ごと」として受け止められる情報伝達の手法や表現を、ウェブサイトや印刷物の企画、制作、広報計画などの課題制作を通じて身につけます。

アドミッションポリシー(入学者受け入れ方針)

産業デザイン科では、次のような意欲・適性・能力を有する入学者を求めています。

  • 【意欲】デザインと結びつく業種への就職に向けて、製品の計画、企画、設計、制作に関する技術習得に意欲的な人。
  • 【適性・能力】デザインに関して知的好奇心を持っており、もの・ことをイメージし、それを表現して伝えることができる人。

シラバス(授業計画)

産業デザイン科のシラバス(授業計画)は下記から閲覧・ダウンロードしてください。

令和6年度入学生用

令和5年度入学生用

教員紹介

  • 高橋 正明
  • 職名:上席講師
  • 主な担当:デザイン概論/視覚伝達デザイン/デザイン関係法規
  • コメント:みなさんは未来の生活はどのようになると思いますか? 私たちの生活の中には解決の難しい課題がいろいろとあります。 デザインする力を身につけることによって、新たな解決方法を見つけ出すことができるかもしれません。 一緒にワクワクする未来をデザインしてみませんか。
  • 高橋 直也
  • 職名:主査講師
  • 主な担当:デッサン/造形論/デザイン材料
  • コメント:デザインを仕事にする面白さは、さまざまな人たちと関わり、アイデアを形にし、自分たちが作り上げたものが誰かの暮らしをより良くできる事だと思います。自分の作品が世の中で使われたり愛されたり、誰かの役に立つ瞬間に立ち会い、達成感と大きな喜びを感じたいと思いませんか? 新しい挑戦を通じてデザインに必要な思考力とセンスと技術を磨き、一緒に成長しましょう
  • 田中 俊行
  • 職名:主任講師
  • 主な担当:木工/伝統工芸実習/生産工学/安全衛生工学
  • コメント:自分で考えたモノが「カタチ」になる。自分でつくれるようになる。すごく魅力的だと思いませんか?産技短で一緒に学びましょう。
  • 小岩 真佳
  • 職名:講師
  • 主な担当:プロダクトデザイン/ウェブデザイン/感性工学
  • コメント:普段何気なく使っている身のまわりにあるものを観察すると、よく考えられてデザインされていることに気づくと思います。使う人のことを考えてデザインする面白さ、楽しさを一緒に学びましょう!
  • 王 重予
  • 職名:講師
  • 主な担当:伝統工芸論/デザイン製図/環境デザイン
  • コメント:デザインであっても、多くの分野があります。デザインを勉強しながら、自分の好きな分野を見つけ、デザインへの考え方と自分のデザインスタイルを育成しましょう。デザインが与える感動と楽しさを見つけられるように頑張ってください。
  • 北條 恭子
  • 職名:講師(非常勤)
  • 主な担当:デザイン全般/色彩学・色彩実習/デザイン史
  • コメント:「当たり前」がいつまでも「当たり前」じゃないとわかってしまった今、だからこそ「次のあたりまえ」を考えられる人になりませんか?社会に飛び出す準備期間に、どんな分野にも役に立つデザインの基礎知識と頭のねじの緩め方をマスターしましょう。