
ポスターって、どうつくる?
そもそもポスターとは?
伝えたい相手に正しく情報を伝えて、
「行きたい」「買いたい」などの思いを
実際に行動に移してもらうために作るもの。
そのため、デザイナーは
伝える相手のことを考えて
テーマを考えたり、情報整理したりします。
ポスター制作って、
「持ち前のセンスでアイデアが降りてくる」
といったような、
感覚的なものじゃないんです!
では具体的に、
どんなことをしているんでしょう?
このページでは、そんなポスターができるま
での過程やその裏話を大公開しちゃいます!
▼今年度の産技短展ポスター

産技短での2年間を表現するために、2年間共に過ごした道具や材料、自分を支えてくれたものなどを集め、産技短展の顔となるメインビジュアルを制作しました。
制作の流れ

アイデア出し
どんなデザインにしたら「見た人が行きたいと思うか」「イベントの魅力を伝えられるか」などを踏まえ、情報伝達コース12人全員で1人1案ずつアイデアを出し合います。
いいアイデアを出すためには根気が不可欠。思いついたアイデアはどんどん書き出し、教員やクラスメイトにアドバイスを貰います。見てもらっても反応がイマイチで心が折れたり、「これは本当にいいアイデアなのか?」と疑心暗鬼になったり・・・。

デザイン案の決定
出された12案の中から候補を1つに絞り、さらにクオリティをあげていきます。
実は、今回のデザインは2つの候補の組み合わせ。最終候補に上がった2案の良いところを掛け合わせてこのポスターができました。掛け算はいいアイデアを生み出す秘訣です!

各科にインタビュー
2人1組になって各科を訪ね、ビジュアルに使うモチーフを集めます。
2年間共に過ごした道具や材料、自分を支えてくれたものなどを集め、2年間の思い出や道具との関わりなど、ものに込められたエピソードやその背景を取材します。
ここだけの話、産業デザイン科の学生のほとんどが、他科が何をしているのかよくわかってなかったんですよね...。 しかし、この機会にで他科の授業を垣間見ることもでき、取材経験をすると同時に産技短のことを深く知るいいきっかけとなりました。
インタビューについて詳しく見る
モチーフの撮影
部屋を暗くして、照明やストロボなどの撮影機材をセットします。
撮影担当と撮影補助に分かれ、モチーフを1つ1つ撮影していきます。
1枚とるだけでも色々調整が入って、世の中にでている広告とかすごい!って思いました。綺麗な写真を撮れたときは感動!
撮影について詳しく見る
制作
撮影した写真を被写体の輪郭に沿って切り抜き、紙面にレイアウトします。タイトルロゴや開催日時などの文字情報を載せ、全体を整えます。今回は、作業内容に応じて役割を分担しました。
その1:撮影した写真を「Adobe Photoshop」で切り抜く画像担当。
その2:切り抜いた画像の配置を考え、「Adobe Illustrator」でレイアウト作業を行うビジュアル担当。
その3:タイトルロゴや開催日時などの文字情報を「Adobe Illustrator」でレイアウトする文字組担当。
各担当が、コミュニケーションを取りながら作業を進めていきます!

入稿~完成
出来上がったポスターの原稿を1枚のデータにまとめ、データに不備がないかの最終チェックを行います。
出来上がったデータを印刷所に渡し(入稿)、色校正で不備がないかの最終確認を行い、印刷会社で印刷されたポスターが納品され、完成となります。
最終チェックは、関係者に事実確認や誤字脱字などの校正をしていただくだけでなく、データチェック(解像度、CMYKになっているか)要素の整列や色味・サイズの統一、そして全体的なバランスなど、細かく見ます。出力してチェックして修正…を10回ほど繰り返しますよ!
各科にインタビューレポート
8つの科の中から3つの科をご紹介!
メカトロニクス技術科
答えてくれたのは・・・
2年
Aさん


メカトロニクス技術科で扱う道具は、一歩間違えれば命に関わるようなものがたくさんあります。中でも旋盤という金属の形状を加工する機械の扱いは難しく、1年生の時は遅くまで残って練習をしていました。とても集中力を使うので、練習を終える頃には疲れてぐったりしていましたね。けど、今ではそれが力になっているのを感じています。
電子技術科
答えてくれたのは・・・
2年
Bさん


電子技術科って、これといった特色が無いんですよね(笑) でも、はんだ付けの技術は1番なんじゃないかな。当たり前なんですが、はんだ付けがうまくできないと、電子回路に電気が通らないんですよ。はじめのうちは失敗したりして。でもそれを実感しておくことが、作り手としての第一歩なんじゃないかな、と思います。
建築科
答えてくれたのは・・・
2年
Cさん


何でもそうですが、道具って人それぞれ使い方が違いますよね。個性というか、こだわりというか! 建築科の道具でいうと、特に「ドラフター」の使い方には性格が出ます。 製図に使用するんですが、大きいんですよ。作業台みたいな感じ。製図作業の姿勢に関わるので、一人一人台の高さなどにこだわります。 ちなみに、製図のとき定規の裏に消しかすが張り付くのがうちの科のあるあるです(笑)
撮影風景
撮影用の照明や背景などをセッティング
して行った本格的な撮影の様子。
産技短展が開催されるまでの
様子はSNSで随時配信中!