産業デザイン科の授業(実習編・その1)

今回は、産業デザイン科の2年生の授業の一コマをお届けします。

産技短の授業は、実習の時間が全体の約半分! 講義で知識を学び、実習ではその知識をもとに自分の手でものづくりを体験することで、実務に役立つ技能を身につけます。

2年生は専門の実習の時間が増え、課題に求められる要件もより実務に近いものになります。
グラフィックコースでは先日、印刷技術を学ぶためにシルクスクリーン実習を行いました。オリジナルの図案を考え、版を作り、刷るという、一連の流れを行います。
作業の中盤となる製版は光が当たらない状態で行うため、作業風景の写真は最初のスクリーン貼りと最後の刷りの部分しかありません。

2年:グラフィックコース・シルクスクリーン
木枠にスクリーン生地を貼っています。緩みがないようにしっかり貼らねばなりません。緊張感が漂っていま…す?
2年:グラフィックコース・シルクスクリーン
1つの版で数色のインクを使って刷ることもできます。2色のインクが混ざり合った部分が、なんともいい味を出しています。

シルクスクリーンは「孔版印刷」の一種で、みなさんが着ているTシャツやトレーナーの模様はだいたいシルクスクリーンで刷られていますよ。
ちなみに、同じ技法を使うものに「プリントゴッコ」や「ガリ版」があります(ある年代以上の方には、懐かしいですよね)。

この実習で身につけた技術を使って毎年球技大会に向けてオリジナルTシャツを作るのですが、今年もグラフィックコースのメンバーが中心になり、無事にTシャツができました。

女子学生が多く他の科になかなか勝てないのですが、オリジナルTシャツで団結力は学校一! といきたいところです。みなさま、どうぞお手柔らかに…。

クラスTシャツの印刷
西日を浴びて、クラスTシャツの印刷です。そうそう、いい感じ!