校長からのメッセージ
高校生の皆さんへ
今年度から,これまでの大学とは性格の異なる専門職大学の開設も始まり,皆さんの進学先の選択肢が多様化します.また,時代の進展は職業の多様化とその職業人が身に付けるべきスキルにも変化を要求しますので,真に意欲をもって自身のスキルアップに持続的に取り組めるような道を自分の意志で見さだめるのが大切です.
AIやロボットなどの先端技術により,近い将来に代替される可能性の高い職業・仕事と,当分は残ると思われる職業・仕事に関するいくつかの刺激的な調査結果をネット上で見つけることができます.後者には,創造性や協調性が求められる非定型な仕事を行う職業・仕事が目立ちます.これからのものづくり分野には,伝統的な基礎理論に関する知識だけではなく,先端的応用技術に関する知識をもち,現状の課題を見つける探求心と生活者の感性をもとに,新しい“もの”やサービスを協創できるデザイナとエンジニアスキルが期待されています.また,ものづくり支援システムのスマート化の進展により,理系文系を問わず活躍できる世界が拡大してきています.
当産業技術短期大学校(産技短)は厚生労働省所管の県立の「職業能力開発短期大学校」であり,その設置目的にある「進展する産業技術に対応できる柔軟な思考を持ち,新しい価値を創造してゆく意欲的な実践技術者を育成する」ということは,まさにこれからのスマート化時代に活躍できる人材育成を意味します.そのため,総授業時間の約半分の時間を占める実習や卒業研究,企業見学やインターンシップ,さらに種々なタイプのものづくり競技大会やコンテストへの出場を目指した活動を通じ,時代の変化に対応できるスキルの育成を行います.
より具体的に当短期大学校を理解していただくためには,ぜひ,矢巾キャンパスと水沢キャンパスで開催されるオープンキャンパスに加え,卒業研究作品展である「産技短展」(例年,2月末から3月初めの3日間,盛岡市内で開催)をご覧いただきたいと思います.
活き活きとした未来を産技短で切り開きましょう!
岩手県立産業技術短期大学校
校 長 清 水 健 司