産技短

生産技術科 Product Engineering Technology Course

メカトロニクス技術科授業風景

ものづくりの進化を支える生産技術を基礎から習得

生産技術者の仕事は、レストランでいうとシェフのような仕事です。お客様の様々なオーダーを受けてから、使う食材や調理器、調理方法や調理順番を一瞬で判断し、効率的に食材を加工し、焼いたり/炒めたり/煮たりと様々な調理方法を同時に行い、お客様に最も美味しい状態で提供する・・・モノづくりの工場でもシェフとなる生産技術者の高い技術・技能のおかげで、各工程を最も効率的に稼働させることにより、高品質な製品を生産することができます。より美味しい、魅力的な料理(より効率よく高精度な製品をつくるためのモノづくりのレシピ)になるように、新しい技術を取り入れて改善していくのも重要な仕事になります。

生産技術科授業風景 生産技術科授業風景

カリキュラム

生産技術科では、以下の3つの「つくる」に重点を於いて、付随する技術・技能を基礎からじっくり取り組みます。 金型に用いられる技術を中心に、理論と実習により先人の創意工夫による知恵・手ワザ・原理をより実践的な内容として基本から習得できます。 また、技能五輪全国大会・若年者ものづくり競技大会といった各種技能競技会への参加や、ものづくりによる地域貢献活動、資格取得として国家技能検定合格に向けた受験対策やCAD利用技術者試験、各種ベンダーCAD認定資格など、学生の「やりたい」「できる」を支援します。

カリキュラム図

しくみ・デザインをつくる

3DCADを使って機械設計・機構設計を実践します。材料の特性や、設計を評価する応力・熱解析といったCAE技術を習得します。

精度・部品をつくる

手ワザによる機械加工から、CAM(知能化加工)による技術を実践します。また精度を評価できるように精密測定などを学びます。

システム・機械の頭脳をつくる

工場の装置を自動で動かすためのシーケンス制御プログラミングや、ロボット制御、油・空圧制御システムの構築などを実践します。

アドミッションポリシー(入学者受け入れ方針)

生産技術科では、次のような意欲・適性・能力を有する入学者を求めています。

  • 【意欲】製造業に関心があり、技術習得にやり抜く強い意志がある人。
  • 【適性・能力】探究心があり、機械やその仕組みに関心を持っている人。また、製造技術について納得するまで探求できる人。

シラバス(授業計画)

生産技術科のシラバス(授業計画)は下記から閲覧・ダウンロードしてください。

令和5年度入学生用

令和4年度入学生用

取得可能な資格

技能検定(機械加工職種)

技能検定機械加工職種(普通旋盤作業,数値制御旋盤作業,フライス盤作業,数値制御フライス盤作業,平面研削盤作業,マシニングセンタ作業)における国家資格です。

【学科試験】在学中に実施する技能照査に合格すると2級学科試験が免除されます。
【実技試験】在学中に受験が可能です。
学科及び実技試験合格者は,卒業後に申請することで2級技能士の資格が取得できます。資格取得して卒業後実務経験1年で1級の受験資格が得られます。詳しくは下記のサイトをご覧ください。
中央職職業能力開発協会

CAD利用技術者試験、各種ベンダーCAD認定資格

CAD利用技術者試験は、コンピュータによる製図システムの「CAD」に関する操作能力を測る試験です。IT関連の試験の中でも認知度は高く、企業から評価されている資格です。この試験に準じた資格も取得可能です。詳しくは下記のサイトをご覧ください。
CAD利用技術者試験 | 日本の資格・検定 (jpsk.jp)

ガス・アーク溶接技能講習/動力プレスの金型等の取付け業務特別教育修了証

可燃性ガス及び、酸素を用いて行う溶接、溶断作業をする場合に必要な労働安全衛生法による国家資格で、在学中に取得可能です。資格取得して卒業後実務経験3年で、ガス溶接作業主任者の受験資格が得られます。 労働安全衛生法により、事業者は動力プレスの金型の取付け等の業務に労働者を就かせるときは、一定科目、一定時間について特別教育を実施しなければなりません。当該特別教育規程に基づく法定の特別教育を実施します。詳しくは下記のサイトをご覧ください。
(公財)岩手労働基準協会のサイト   安全衛生特別教育規程(◆昭和47年09月30日労働省告示第92号) (mhlw.go.jp)

品質管理検定(QC検定)

品質管理検定(Quality Control)は、品質管理に関する知識をどの程度持っているかを全国で筆記試験を行って客観的に評価を行うものです。詳しくは下記のサイトをご覧ください。
日本規格協会 JSA Group Webdesk

卒業生の主な就職先

生産技術科の卒業生の主な就職先は以下よりご覧いただけます。

生産技術科卒業生の主な就職先

教員紹介

  • 和泉 正義
  • 職名:教授
  • 主な担当:金型工作法/機械加工等
  • コメント:製品を作るには、高精度の金型を製作したり、プログラムで制御された製造ラインを構築しなければなりません。それを創り出すのが生産技術です。楽しくモノづくりを学びましょう。
  • 本間 義章
  • 職名:准教授
  • 主な担当:シーケンス制御/CAD・CAM/NCプログラム/安全工学等
  • コメント:新型コロナウイルスにより、フェイスシールドのような防護具不足に対し、各地で3Dプリンタを活用した支援活動が行われました。これからのものづくりに求められるデジタルエンジニアに挑戦してみませんか。
  • 赤堀 拓也
  • 職名:上席講師
  • 主な担当:3DCAD/設計及び製図等
  • コメント:自分で設計して製作した「ものづくり」の完成した時の達成感は格別なものです!3DCADを用いて創造した「ものづくり」を一緒に楽しみましょう!
  • 多田 康洋
  • 職名:主査講師
  • 主な担当:数値制御(NC旋盤・マシニングセンタ)/情報工学実習
  • コメント:魅力が無ければ見つければいい。ここでは、きっと皆さんの魅力を見つけることができる環境があります。 ものづくりを通じて、自分の魅力を見つけてみましょう。
  • 菅原 晴二
  • 職名:講師(非常勤)
  • 主な担当:機械加工/測定等
  • コメント:好奇心旺盛で観察や実験、もの作りが好きな人、そんな人を学校が待っています。